脳卒中にはいくつかの種類がありますが、大きくは脳の血管がつまる脳梗塞(のうこうそく)と、脳の血管が破れて出血する脳出血やくも膜下出血に分けられます。
脳の血管が何らかの原因で狭窄(狭くなる)、閉塞(つまる)になるとその先にある脳細胞に血液が充分に行き渡らなくなります。脳細胞は血液に溶けている酸素と糖分で生きているのでこれが足りなくなると脳細胞は死んでしまいます。これが脳梗塞です。死んでしまった脳が手足の動きに重要な場所であれば手足の麻痺になりますし、言語に重要な場所であれば言語障害が出るのです。
脳血管がつまる原因には大きく分けて2つあります。血栓症:動脈硬化によって徐々に血管の中が狭くなりついには閉塞するもの。症状は徐々に進行することが多く、時には一時的に麻痺や言語障害が出てその後改善する場合(一過性脳虚血発作といいます)もあります。塞栓症:血液の固まりが血管の中を流れて脳血管に流れて閉塞させるもの。多くは心臓の不整脈(心房細動)により心臓の中で血咳がよどんで、血液の固まり(血栓といいます)ができるとこれが血液の流れに乗って脳血管に運ばれ血管をつめてしまうものです。いきなり血管がつまるため症状は突然に起こります。また太い脳血管がつまることが多いので症状も重い場合が多いと言えます。元巨人軍の長嶋さんをおそった脳梗塞がこれです。
脳細胞は血液が途絶えてすぐに死に至るわけではなく、一定の脳虚血(血が足りない状態)を経て死に至ります。一般的に発症から3〜6時間を経過して死に至ると言われており、それより前に早期診断をして治療に進めば脳細胞を助けることができる可能性があります。よっていかに早く病院に運ぶかが重要となりますので様子を見るのではなく直ちに救急車を要請して下さい。
次に当てはまるようなことがあった場合は、救急車を呼びましょう。手足の脱力(麻痺):箸を落とす、足がもつれるなど。半身(手足)がしびれる。言葉が出てこない、つじつまの合わないことを言う。ものが二重に見える。口がもつれる(酔っぱらいのような話し方になる)。めまいがしてふらつく。このような症状はほんの一時的なもので、すぐ消失することもあります。これを一過性脳虚血発作といい今後本格的な脳梗塞になる危険信号と言われています。すぐよくなった場合でも必ず病院にかかりましょう。
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